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単刀直入

今日は英語補修クラスの打ち上げパーティで一皿ずつ持ち寄ってケイトのうちに集まった。打ち上げられないかも知れないのが若干1名いることはこの際忘れる。

ケイトの家は芸術的な建築物で、ディケンズの小説か何かに紛れ込んだ気がする。周りの庭は庭の域を超えてほとんど国立公園である。ケイトによると、この家を建てた建築家は子供がいなくて、この家に子供に対するように心血を注いだとのこと。

私はタイ人の友人夫妻の3歳の娘と仲良くなった。あまり人見知りをしない子で、帰りに送ってもらった車の中では私の膝に乗って長いこと「いないいないばあ」やらじゃんけんやらで遊んだ後、しげしげと私の口元を眺めていわく

「ねえ、どうして歯がくちびるに乗ってるの?」
うーん、それは出っ歯ていうことかなあ。どうしてかなあ。私達が子供の頃はまだ矯正はあまり普及してなかったし治す機会がなかったのだよ。遺伝的には母方の祖母と叔母の一人もこんな感じだから母や妹達はそんなことないんだけどたまに出るんだろうね。

彼女の両親は歯科医なので、私は「この子はきっといい歯医者になるよ」と請合った。彼女はさらに私の胸元を見て

「この赤いのはなあに?」
うーん、それはねえ、肺ガンの手術をしたときの傷なんだよ。まずリンパ節に転移してないかそこから管を入れて調べたのだよ。君はいい医者にもなれるかもしれないよ。

なんだろうな、と思った時に単刀直入に聞く。これは3歳児に学ばなくてはならない。
Laa Gorn kah!(ラーゴンカー)、タイ語でさようならを私も今日は覚えた。
by warabimochi57 | 2006-11-11 17:51

謹製 さつき


by warabimochi57