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誰に似たわけでもなく

甥と姪の食器を下げて洗い物をしようとしたら甥が「ありがとう」と言ったので驚いた。たまたまだった気もするが、面倒見られてるくせに大威張りの王子様とお姫様だったのに学校へ行って気遣いを知るようになったのか。甥は二年生になるが両親のマンガをよみあさったりもして大人びたことを言うことがある。もう少し幼い妹に心遣いができればとも思うけれど、まだまだけんかしているぐらいでちょうどいいのだろう。

これに比べると3つの姪はまだ私のことを絵本読み機能付き専用いすだと思っている。そして、ついこの間まではたとえば「ごんぎつね」のように少し長いお話だと1ページを読み終わるのを待ちきれずにページをめくってしまい話が途切れ途切れになったのに、ストーリーを追って話を全部聞くようになった。時には銃の絵を見て「どーんとするで」などと自分で説明さえする。わかってるんなら読まんでもええがなとも思うがそこはやっぱりどーんと銃を撃ってごんがばったり倒れるところをやらなくてはごんぎつねにならない。

この子はもっさり系の母親(私の妹)に似ず早くからイケイケなキラキラに興味を示し、ちょこまかと世話焼きで「誰に似たんやろ」などと言っていたのだが、最近思うのは、誰に似た訳でもなくこの子は既にこの子なのだ。この子の兄にしても、こちらはいかにも義弟にそっくりでまた私の妹にもよく似ているので何かにつけて「よう似て」と言われ言われしてきたけれども両親を足して2で割ったわけではない。既に別の人格が育っている。

思えば小学2年生のころ、自分は一人前の大人のつもりだった。そして親戚づきあいの濃い田舎で伯父さんや伯母さんたちにもさんざんお世話になったのだが有り難いともなんとも思わなかった。基本的にそのまま大人になってしまったのだが、この子らに自分の来し方行く末を重ね合わせて思うのも、伯母の気楽な感傷である。

私の声を聞いて二人がすっぽんぽんでお風呂から飛び出してくる、母になることのなかった私には二度とはないと思われる瞬間を懐かしむ時は案外すぐに来るのだろうか。
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by warabimochi57 | 2011-05-29 02:24 | Comments(2)

タダほど高いものはない

白髪染めのモニターをしている。髪を洗うついでにトリートメント剤を使っている間に染まってくるというもの。

1.白髪はどっちみち染める必要があり
2.美容院に行く金がなく
3.気持ちばかりの謝礼が出る

ということで、客観的に見ればなかなかおいしい話のような気がする。自分で買ったらいい値段がする染料をもらって使うだけで美容院代が浮いてお小遣いまでもらえる。製品自体にはあまり興味がない(こら)のだが、まあ製品としても悪くはないんじゃないかという感じでちまちまアンケートに答えたり髪の写真を撮って送ったりする。昔々、亡くなった祖母が使っていたきつい匂いの染料が私のイメージにある白髪染めなのだが、今の製品はしっとり落ち着いた香りで手間もかからず色も落ちない。が、

・・・ものすごくめんどくさい。私はこういうアンケートなんかに丁寧に答え、きっちり使い方のルールを守り、必要な情報を提供する、模範的な消費者モニターなのだが、なんなんだろう、人生の全般について極めて無計画でがさつでちゃらんぽらんでいい加減なのに、こういうどうでもいいことに関してのみ非常にきっちりしていて無駄に有能なのだ。他の事についてはほぼまんべんなく無能なのに。どうしてこう、別に力を入れる必要は全然ないところにだけがんばってしまうのだろう。がんばらなくてはいけないところは全て手を抜くのに。ということで、楽ちんでおいしいモニターのはずが早々に疲れきってしまいタダより高いものはないと思い知るのである。

真っ黒(白髪を見ないことにすれば)の髪は「自然な栗色」に染まってきて極めて不自然なのだが、髪の量が多すぎるので本当はこういう少し軽めの色の方がたぶんいいのだろう。モニターの製品がなくなったらついつい使い続けるんじゃないかと思うと、うまいことしたつもりがなんだか思う壺にはまりにいったのではないかという心の声は聞かなかったことにしたいと思う。
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by warabimochi57 | 2011-05-10 21:28 | Comments(0)

手直し品

少し前から気になっていたのだが

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一体何をどう手直しするというのだろう?
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by warabimochi57 | 2011-05-05 20:11 | Comments(2)

世をうぢ山と人はいふなり(その2)

この世に摘み立ての山椒の香りほど鮮烈なものがあろうか。いやない。

「東日本は大変なことで言葉もおませんなあ」と運転手さんは逆方向にハンドルを切った。客は私一人の地域コミュニティバスで話をしていたらつい道を間違えて、バスはしばらく行ってUターンした。Uターンしてから10分足らずの実家に帰ると両親が山椒の葉の山と格闘していた。

家に一本だけあった葉山椒(はざんしょう)の木(実山椒とは別物)が枯れてしまったと母が嘆いていたところ、聞きつけた近所の人が摘んだばかりの山椒の葉を一山千円で買ってきてくれた。一山というのはほんとに一山で、これを小分けにしてパックにでも詰めて道の駅かスーパーで売れば何千円にもなるところ。母が山盛り佃煮にしてもまだまだ残っているので一袋もらってきた。

早速乾いたちりめんじゃこを買って来て佃煮にする。みりんと醤油は同量でお酒はたっぷり入れた。それとは別に八丁味噌の試供品があったので、日本酒で伸ばして火にかけて練ったところに山椒を投入して山椒味噌も作った。こちらは食べる直前に一人用のすり鉢で擂って香りを立たせる。で、今時の若者じゃないんだけどヤバいよ、これ

御飯が止まらない。

それはまずいのでこれをアテに晩酌することにした。

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我が庵は都の巽しかぞ住む...
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by warabimochi57 | 2011-05-04 20:50 | Comments(0)

謹製 さつき


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