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ギブアンドテイク

昨日はローズからメールが来た。

「オーストラリアに来て日が浅い人にインタビューする異文化交流の課題を手伝って欲しい(そのインタビューを受けて欲しい)ので明日職場に来てくれないか」

私は「では2時ごろいきます」と返事しておいた。

2時、ローズの職場のクリスチャンセンターを訪れると誰もいなくて(2時まで誰もいません)と貼り紙がある。しばらく待っていたのだが、耳を澄ますとなんだか奥のほうでドンチャンしているのでのぞいてみたら、老人会のクリスマスパーティーで100人ぐらいの年寄りがわいわいやっていた。ローズを探すとその世話やらなんやらでてんてこ舞いしている。で「ちょっと待っていてくれる?」ということで、老人達の一角に椅子を与えられて座らされた。

えーと、老人会のクリスマスパーティーに参加するつもりはなかったんですが・・・と思いつつインスタントコーヒーをもらって飲み、老人達としばし歓談。じじばばの話を3回ずつ繰り返してもローズの仕事は終わらない。そんならそうと言っといてくれたらもうちょっと遅く来るのにさ。

しかし4周りめか5周り目でようやく手が空いて、インタビューを受ける。
「自分の文化でいいなあと思うことはなんですか」
「そうですね、時間がきちんとしていることでしょうか」
「なかなかなじめないことはありますか」
「はい、偉い人をファーストネームで呼ぶのが難しいです」
「聞き取りで困ることはありますか」
「はい、指導教官が何言ってるのかわかりません」
「自分の発音を聞き取ってもらえなかった経験は?」
「カプチーノを頼んだら紅茶が出てきました」

なかなかまあ、異文化の初心者らしい受け答えができたといえよう。この調査には協力を惜しまなかった私だが、こちらにも目論見があった。10分ぐらいでいいからトクピシンのナレーション(語り)を録音させて欲しいというもの。ローズも1時間以上のインタビューをしたあとで断るわけにもいくまい、ということでこちらはまた日を改めることになった。

ではまた来週は、こちらがよろしくお願いします。(私は行くと言ったら時間通りに行きますのでよろしくね)
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by warabimochi57 | 2006-11-30 21:00 | Comments(0)

持ち寄りパーティー

留学生のお約束は持ち寄りパーティーであろう。私はインド人のマダムにひよこ豆の料理法を教わってから、何を持っていこうか悩まずに済んでいたのだが、今度のパーティーにはそのマダムが来る。まさか本家本元の前で私のなんちゃってインド料理なんか出せないので、また悩むことになった。現在3行以内で終わるレシピを募集しています。


1.セロリの味噌漬け
セロリを味噌に漬ける。

2.バナナサンド
パンにクリームチーズを塗る。
バナナを挟む。
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by warabimochi57 | 2006-11-29 19:45 | Comments(7)

今日の格言

言ってわからない奴には言ってもわからない。

論理学の問題にA→A(AならばA)を証明するというのがある。普通に考えたら証明するまでもなく自明のようにみえるが、それが案外自明でもないような気がする。

なお、論理学に詳しい人が突っ込んでくれるといけないのでお断りしておきますが、「言ってわからない奴には言ってもわからない」はA→Aの例ではありません。「言ってわからない奴は言ってわからない奴である」ならいいのかな?「は」と「ならば」は違うけど読み替えてよかったんだったかな、これはちょっと未確認です。「言ってわからない奴ならば言ってわからない奴である」は勿論大丈夫だけど、ほとんど日常言語としては意味不明やな。
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by warabimochi57 | 2006-11-29 19:35 | Comments(0)

オーストラリアでトクピシン

トクピシンの例文(スミスさんが現地で収録したもの)を読んでいるといろいろ面白いものがある。

「飛行機が動かなくなったので僕達は降りてみんなで飛行機を押した」
それ、飛行機だよね。車が雪にはまったんじゃないよね。

「そのブタはものすごく大きくて人を食うので結局みんなは村を捨てた」
人食いブタ。それはこわい。

「彼は子供達にその亀を売ってくれないかと言った」
浦島太郎。

松本清張の小説に浦島伝説の起源をいろいろ論じていたのがあったが、興味がなくてそこは飛ばして読んでしまった。南方起源説もあっただろうか。

今日はまたかの神様のように偉いアンディ先生にメールを書く用事があったのだが、やっぱりアンディと呼びかけるのに抵抗があってまたシャリフに相談してみた。

「ねえシャリフ、私はどうしても自分の文化的基盤に制約されてこんな偉いプロフェッサーにアンディって呼びかけるに忍びないんだけど、どうしたらいいと思います?」
「Yu must call him Andy(勿論アンディと呼ぶべきでしょう). ここはオーストラリアだから」

と言ってもらうと私もお墨付きをもらって気が楽になってオーストラリア人のようにメールを出せた。一度呼んでしまえばあとは繰り返すのは簡単になる。シャリフは続けて

「たとえばオーストラリアでは、指導教官にメールを出すにもディア・プロフェッサー・ミュールホイスラーなんてするのは変で、ディア・ピーターとするでしょう」

う・・・私はその変なのやってます。ピーターと呼ぶのは陰でだけ。ちなみにシャリフ自身も、彼のバックグラウンド(イラン)では先生をファーストネームで呼ぶ習慣はないそうです。

日本でお世話になったなるべく偉い先生を思い描いてみる。××先生とか○○先生を・・・とか・・・と呼ぶなんてやっぱしあり得へん。

アンディには2時間以上かかってトクピシンでメールを書きました。もう今日はそれで大仕事した気がする。何よりアンディと呼べたのが上出来。オーストラリア人に一歩近づいたなあ。
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by warabimochi57 | 2006-11-28 20:36 | Comments(2)

ニールを探せ

パンにつける要員として今日は蜂蜜を増員した。オーストラリアではミツバチまで甘口で蜂蜜が甘すぎたらどうしようかと心配していたのだが、蜂蜜は普通に蜂蜜の味だったので安心した。なお、もうすぐなくなるジャムは入れ替わりにリストラする。ちょっとくどいけど明日はマーガリンと蜂蜜をハイジの白パンにつけて食べる予定。

今日はバス停でニールという青年と知り合った。日曜日なので長時間バスが来ないのでしばらく話し込んで、珍しくこの人とは友達になっておくべきと私の直感が言う。と向こうも思ったのかどうか、私のバスが来る直前になって彼がメールアドレスを走り書きしてくれた。

でバスに乗って用事が済んでから学校へ行き、早速お近づきの挨拶のメールを入れた。と思ったのだが、宛先不明で返って来る。さあそれからが大変でああでもない、こうでもないと彼の手書きメモを解読しながら2時間ぐらい試し続けた。こんな苗字があるだろうかと検索をかけてみると、色んな人がヒットする。ニール・アームストロング・・・それは月へ行った人やんなあ・・・学校のパソコンを使ってこんなことを試していいのか知らないが、とことん試してみないと気がすまなくなり、2時間後にあきらめて電源を切ったとき、救いの神のようにシャリフ(先輩)が現れた。

「How's everything? (調子どう?)」
「ちょうどよかった、シャリフ、これ見てくださいよ、読めます?」
「うーん、・・・・・@・・・・・だと思うけど」

とシャリフが言ったのは、私が2時間かかって試したどのアドレスとも違っていて、ニールの手書き文字は確かにそう読めた。で、それで試してみたら無事送信完了。ありがとうシャリフ!

これで楽しみが一つできた。なお、ニールをたぶらかそうとしているのではありません。インドネシア人の彼女がいるっていってたし。

それでやる予定だった勉強が2時間遅れたことはとりあえず気づかなかったことにしよう。
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by warabimochi57 | 2006-11-26 20:13 | Comments(2)

猛暑

近所のスーパーで6個つながって200円ぐらいで売っている丸いような四角いようなパンを愛用しているのだが、白パン、ゴマパン、雑穀なんかがいろいろ入った黒パンの3種類があって値段は同じで、なぜか白パンが圧倒的においしい。通常私は雑穀とかが入っているほうが香りやら歯応えやらあって好きだし健康にもよさそうなのだが、ここのパンはおいしくない。ゴマパンもゴマがついているだけなのになぜかパン本体もおいしくない。でも時々食べるんだけど、たまに浮気してみてもやっぱりまずいのでもとの白パンに戻る。この白パンを「ハイジの白パン」と呼んでいることはいうまでもない。

しかし今日は浮気相手の雑穀パンなのだが、ピーナツバターとも合わないしもう買うのやめよう。

今日は突然の猛暑だった。ものすごく気温は高かったと思うのだが、湿気がないので大阪あたりよりは凌ぎやすい。しかし紫外線がきつくて日光が物理的に痛い。帽子をかぶり、日焼け止めを薄く塗っていても焼けてしまう。あまりべったり塗りたくないのだが、もうちょっとべったり塗ったほうがええんかなあ。帽子ももっと大きいのが欲しい。土地の人によると本当に暑いのは1月から2月ごろという話だが、すでにバテ気味。うなぎが食べたい。うー、猛烈に食べたい!けど今日は雑穀パンで我慢しとくか。
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by warabimochi57 | 2006-11-25 18:47 | Comments(0)

冷奴はいまいち

先日から近所のスーパーにおいてある豆腐を、ずっと置いて欲しいので時々買うことにしているのだが、冷奴にしてみたらいまいちだった。スープやら味噌汁に入れた時は普通の美味しい豆腐に思えたのだが、冷奴は普通においしい豆腐ではだめで、普通よりかなりおいしい豆腐でないと厳しいかもしれない。

今日は隣の席のサウジアラビア人の青年に(この人も先輩なのだがダントツで若く見えるので、でも30は過ぎているけど、青年)「IBP(英語補修コース)は無事に終わったの?」と聞かれた。

「いやー、それが一ヶ月extension(延長)になって、課題を教授に出すんだけどそれをケイトがチェックする予定です。今んとこ」
「ああ、それならまあよくあることだよね。よかったんじゃない。extensionはみんなよくやってることだし気に病むことはないと思うよ」
「Yes, I know・・・」

などと話したのだが、彼にまで心配かけていて、しかも気に病むことはない、まで気を遣ってもらうとは思わなかった。実のところ全く気に病んではいないし、むしろこのぐらいで済みそうなことをしめしめと思っているぐらいなのだが、と書いていて気づいた。最初に教授から「2」をつけられたときに愚痴ったんだった。彼とイラン人の先輩とに。その時、英語があまりできないせいでものすごく落ち込んでいるように表現してしまったのかもしれない。自分で心配かけて歩いてたんでした。

そんなこんなで新たな課題に取り組んでいる昨今、教授から示唆されたことの一つに「スミスに連絡とってみたらどうだ」というのがある。スミスって気楽に言うけど、教授から見たらただのスミスかもしれないが、私が連絡取るとしたらまずその著作にある程度目を通してから指導を仰ぐべき大先生である。とりあえずしかし、教授が帰ってくるまでにスミスと連絡をつけたい。どこまで読めるのかわからないのだが。
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by warabimochi57 | 2006-11-24 21:13 | Comments(0)

休みモード

文献の中からちょっと気になるキーワードを拾い、こんな研究をしている人はいるだろうかと思って言語学者のデータベースで検索してみた。該当者、一人。世の中にはいるもんだなあ、どんな人だろう、連絡とってみようかなと思って名前を見るとピーター・ミュールホイスラーとあった。・・・うちの教授でした。

連絡取るも何もその方だったら廊下の向こうの部屋にいらっしゃるんですが、今日その部屋(教祖の部屋と変換した)の前を通りかかったら例の独特の筆跡でメモが貼ってあった。「12月3日までフィールドワークPM」

やたー次の面談もお休み♪と喜んでいる場合ではなくて、本を借りたかったのに。ここで気を緩めるとそうでなくても切羽詰っている課題がますますまずいことになって、後でまたケイトとピーターに対決してもらわなくてはならなくなるので(ピーターに面倒かけるのは指導教官だから仕方ないとしても、早くケイトの手を離れたい。いや決していろいろうるさいからではなくて)教授がいなかろうが別の文献をあたるなりやれることをどんどんやるべきなのだが、

なんだかすっかりお休みモードに入ってしまった。いかーん、いかん、いかん。面談に備えて明日の英会話教室は休んで文献を読むつもりだったのもすっかり行くつもりになっている。それはまあ、気分転換ってことでいいんだけど。

教授が帰ってくるまでずっと気分転換している、なんてことはないと思う。たぶん。
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by warabimochi57 | 2006-11-23 18:05 | Comments(0)

ナショナリズム談義

たとえ日本が地上の楽園で、一切の差別もなく戦争もせず何一つ文句のつけようがない国であったとしても、私はそれを愛することは拒否する。私は今、誰をも何をも愛していない。そのことについての一切の干渉を拒否する。

というのが私の基本的な立場なのだが、今日はイラン人とタイ人の先輩達とナショナリズムについて議論した。

イラン人のおじさんの先輩は誠実が服を着て歩いているような温厚な紳士である。彼は、ナショナリズムそのものは本来、差別を意図するものではないし、イランにも多くの少数者がいるけれども彼らは差別は受けていないという。

タイの少数言語を研究している先輩と私は、ナショナリズムはこと言語においては歴史上、少数者を抑圧する形で働いてきたことは疑いがないと主張した。

温厚な紳士のおじさんの先輩は決して自分の意見を押し通したりはしないのでナショナリズムそのものにうさんくささを感じる私たちのほうが2対1で優勢なのだが、しかし実際のところ、健全なナショナリズムを信奉する人々の多くはこの先輩のような紳士淑女であって、差別主義者や軍国主義者ではない。

しかし抑圧というものは基本的によかれと思って為されるものである。あなたの愛は単に私にはイタいだけだ、という経験はほとんど全ての人にあるだろうと思うのだが、どうして「愛」そのものがよしとされるのか、私にはそこからしてわからない。愛と迷惑はほとんど同義ではないのか。

蛇足ですが今後も誰をも何をも愛さないとは言ってませんので念のため。
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by warabimochi57 | 2006-11-21 20:28 | Comments(0)

迂回路も楽し

いつものようにバスに乗って帰ってきたら、バスが急にあさっての方向に曲がり、知らない道を進み始めた。運転手が何か言ったのは聞き取れなかった。状況から察するに工事中だから迂回する、この道路のバス停には止まらないと言ったのだろう。

乗ってからそんなことを言うもんだから、しかも工事現場のすぐ手前で言うもんだから、今乗った車椅子の人が次のバス停で降りて困っていた。けっこう大きい幹線道路、工事するならするで早めに知らせてくれ。

一体今どの辺にいるのか全然わからないまましばらく乗っていたのだが、知らない道を行くのは楽しい。ちょっと気分が変わる。

気分が変わったところで、明日からは学校のカレンダーでは夏休みに入るのだが、授業にほとんど拘束されていない我々リサーチコースの学生にはあまり関係がない。ただ、明日は月曜で面談日なのだけれど、今週は教授のところへ顔を出さなくてもいいよねと勝手に決めている。

こないだ臨時に面談して、さぼってたところがばれたのは素直に認めてやり直しを約束したし、ケイトと教授が合意した新しい課題もちゃんちゃんとやっている。廊下で教授に会ったらなんていおうか、文献をちゃんと読んでいるところです。決して何もやってないから報告するネタがないのではありません!なんて余分なことは言わなくてもいいだろうなあ。
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by warabimochi57 | 2006-11-19 20:04 | Comments(0)

謹製 さつき


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