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続・優しい教授の厳しい評価

(これは下の記事の続きです。そちらを先にお読みください。)

教授のドアを叩くと「(シドニーの)発表はうまくいったようだな」と彼は笑顔で迎えてくれた。教授とロブに「うまくいきました」とメールをいれておいたのである。

「ええまあ、それはいいんですけど、今日は別のことをお話しないといけないんです」「何だ」「英語補修コースでのプレゼンを評価していただいたのを今しがた見せられたんですが」「ああ」「あまり高い評価はいただいてなかったようなんですけど。一体私にどうせえっちゅうんですか」

ケイトが言ったように、教授に優しいところがあって直接きついことをいえなかったのかどうかは知らない。(いつも言われているように思うけど。)ともあれ、私は具体的に何をしなくてはならないのか、どうすればもう少し評価を上げてもらえるのかを聞き出し、ケイトにメールで報告してこの親切なおばちゃん先生には少しだけ安心してもらうことができた。ただし、もしかしたら私は、この補修コースをクリアしたとは認定されず(教授の評価が低いままであれば)さらに追加補修を課されるかもしれない。

私はケイトにメールを書いた。
「私はこの低い評価は、私の現実を反映しているのであって、決して私と指導教官との間に誤解があったりコミュニケーションがなかったりすることを反映しているのではないと信じています。私達のために、私とわが心優しい指導教官のために、いろいろ計らっていただいてありがとう」

正直なところ、私は教授の正確な評価には恐れ入るしかない。何もかもお見通しで、今までに課された課題やなんかもどこをサボっているのか全部ばれている。2のものを3とはいえないのは当然の良心だろう。せめて1でなかっただけでもまけてくれたのではないか。

何をすべきか、これとこれとこれが足りないと列挙された後で彼は「この要求は厳しすぎると思うか?」と言った。「そんなことはないだろう。できるだろう。頭が悪いわけではないんだから」と、しまいにフォローまでしてくれた。

それにしても言語学的なバックグラウンドも理論も2で英語力が足りなくて理解が妨げられているだって。外大で育ててくれた先生たちに合わせる顔なし。シドニーで発表させてもらって、うまくいったと喜んでないで精進しろということなのかなあ。はあ・・・おしまい。
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by warabimochi57 | 2006-10-31 20:35 | Comments(4)

優しい教授の厳しい評価

(追記:やはり動揺しているらしい。一行目から誤植してるし。)

喜んでばかり入られない。ティッシュを洗濯してしもうた。

なんてことはどうでもいいのだが、今日はまた英語補修コースで一人だけ居残りさせられてケイトとディスカッションしなくてはならなかった。

というのは、先日このコースで各指導教官を招いてプレゼンテーションをしたのである。プレゼンの技術とか英語については、コースの先生と他の生徒達とが相互評価するのだが、中身の内容については指導教官しかわからないので、そのプレゼンに対して指導教官は5段階で評価をつける。

1がpoor(悪い),3がsatisfactory(まあいいだろう),5がexcellent(素晴らしい)ということで、大体の生徒は4か、悪くて3、優秀な人は5をもらう。

「プレゼンされた情報は正確だったか」
「内容は学生の理解が適切なレベルであることを示すものだったか」

の2点について指導教官が評価するのだが、この2点とも、わたくしの指導教官の教授はしかくださらなかったのだった。そしてつけられたコメント

「私はMiwako(本名)に、その研究に必要な理論的言語学的な予備知識が足りているとは思えない。彼女の理解は英語力不足によって限られたものになっている」

これで上記の2点が2つとも「2」だったら、それはケイトでなくても居残りを命じざるを得ないだろう。「教授にこんなふうに直接いわれたか」とケイトがいうので「いいえ」というとケイトいわく「あの人はあれで優しいところがあって直接言えなくて私に言わせるのだろう。ともかく教授と話し合って、彼があなたに何を要求しているのか正確なところを聞き出しなさい」

(つづく)
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by warabimochi57 | 2006-10-31 19:26 | Comments(0)

出会いと再会と

シドニーでは日本でお世話になった、今もお世話になり続けているたぶんこれからもお世話になるであろう先生に再会した。そしてこの分野の開拓者やら新進気鋭の若手やら、大勢のスペシャリストに出会う。当然のことながら「うめぼし」みたいのは私しかいない。

全ての人は「うめぼし」をいたわってくれた。特に誰よりも気遣ってくれたこの分野の開拓者のP教授は、実に今の私の指導教官であるM教授が30年前ぐらいに博士論文を書いた時の試験官だという。(外大時代にお世話になったS先生がハワイ大学時代に習われた先生でもある。)その先生やら一般言語学の研究者なら誰でも知っているF教授やら、恐れ多くてそばにもいけないような偉い先生たちをアンディだのビル呼ばわりするのがオーストラリア風である。

この大御所二人の発表よりは記念講演に近い発表が終わり、その次が片言英語の私の発表だった。決して余興を兼ねていた訳ではないが、よくもまあこの英語で、この内容のなさでこのメンバーの中で発表するもんだという恐いもの知らずだけは我ながら認めてあげたい。

真っ先にP教授が、続いてF教授がコメントをくれた。緊張のあまりたくさん忘れてしまったけど(その時は集中して聞いていたんですが)そのほかにも多くの先生、研究者からたくさんのサポーティブなコメントやらアドバイスをいただいた。

少年野球の選手がいきなり大リーグに出て行ってイチローとか松井とか(なんかちょっと古そうな気もするけど私にしては精一杯新しいたとえ)にフォームやらなんやらアドバイスしてもらったようなもの、だろうか。想像していただきたい。ふだん私はM教授をも雲の上の人として尊敬してやまないのである。その雲の上の人の論文の試験官。もうこの上は神様しかいないではないか。

そんな神様達の中で無事に発表させてもらってさっき帰りました。大先生たちもさることながら、若手の研究者達もみんなまぶしかった。いつの日か私もこんなふうに、「うめぼし」を脱却できる日は来るのだろうか。ふう、お礼状書かなきゃ。
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by warabimochi57 | 2006-10-30 20:27 | Comments(0)

もういいや

完璧主義のケイト先生が今日も英語を見てくれたので(しかも私が無意味に反抗するのでケイトがむっとしたりして余分な時間を取ってしまった)、その通りに直していると発表をあさってに控えて、出発を明日にひかえて、いつまで直しても原稿の直しが終わらない。

もういいや。ケイトが指摘してくれた点は後日、発表が終わってから直そう。私は全く完璧主義ではないのだ。その証拠に明日から行くのにさっきまで宿を取っていなくて、ついさっきネットで見てあと一つ空いていた安い部屋を予約した。それというのも友人が「安くてきれいなバックパッカーの宿を教えてあげるから。後でメールする」といったのを信じてメールを待っていたのだが、その本人がシドニーに行っちゃってて連絡が取れないまま今日になってしまったのである。その人も完璧主義ではないようだ。

こんなのを出してくれる指導教官たちも完璧主義ではないのか。研究の道は常に試行錯誤の連続だから、完璧なんてものがもしあったら研究者の仕事はなくなってしまうからいいのか。

ということで、シドニーへ行ってきます。バックパッカーよりは少し高いけどバストイレ共用の安宿で緊縮財政ですが、少しはお小遣いもあるのでカンガルーでも食べてこようかな。いや、遊びに行くんではないんだけど。
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by warabimochi57 | 2006-10-26 22:14 | Comments(0)

ネイティブの気持ち

パプアニューギニア人のダニエル君から私を見た場合、おそらく「トクピシンのことを良く知りもしないくせにいい加減なことばかり言って!」という苛立ちでいっぱいになるであろう。

私自身、以前に自分の方言についての論文を読んだとき、頭に血が上るほど間違いだらけで、よくもまあこんないい加減なことをと深く憤り、著者に手紙を出したこともあるしもう面倒だから放っておいたこともある。だからダニエルの気持ちはわかる。

わかるけど・・・

頑固なネイティブは手に負えない。

こんないい加減なことを書くぐらいなら、頼むから何もしないでくれと願った、あのときの自分の方言に対するきもちは頑固なネイティブ1人でもう粉砕されそうな勢いである。うーむ、いかん。少し距離を置くべきか。

しかしそうすると、ローズ(教会を勧めた子)とも距離を置き、ダニエルとも距離を置きしているとまだ全くフィールドに出ていないのに既に人間関係だけは難しくなっている。

「人間関係に問題があるのが言語学をやる。例外が見つからない。」といったM先生の言葉はどこまでも真実である。うちの教授を見ろ、なんて思ってません
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by warabimochi57 | 2006-10-25 21:07 | Comments(0)

また変なもんを買うてもうた

メロンの香りの整髪剤。

苦手なんだよ、私はこの整髪剤の香りってやつが。そもそもなんでメロンの香りつけるかなあ。気持ち悪いっちゅうねん。でも美容院で適当にYesとかOKとか相槌打ってたら買うてもうたがな。

となんとなくブルーになっていたところ、とある女性の先輩がMy storyを聞けという。
コーヒー屋に並んでいたら、後ろの男がお尻をつかんできた。一瞬硬直していたら、男は再度つかんできた。そこで彼女はふりむきざまにその手を捕まえて「こんなことして楽しいのか」ときいたところ男はしゃあしゃあと「Yes」と言ったという。彼女は「なら今度は私が楽しむ番だね」と言って、男のあごと顔とに金属の指輪と腕輪がついた強烈なパンチを食らわせたそうな。男は逃げてゆき、カウンターの店員に「Good job!」とほめられたという。

メロンの香りもどこかへ吹き飛ぶstoryだった。

原稿の直しは捗らず・・・
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by warabimochi57 | 2006-10-23 19:18 | Comments(4)

保存食を作る

保存食といってもじゃがいもと人参をゆでたのにごま塩を振っておいたり、豚肉をゆでてにんにく醤油に漬けておくとかその程度。先日セントラルマーケットで買い込んだじゃがいもが盛大に芽を吹いているので慌てて全部ゆでた。ゆで豚肉を漬けた醤油は余ったのでスープに入れた。後から思えばゆで卵を漬けておけばおいしかったような気がする。

あと、こちらのセロリはあっという間にしなびてしまうのだが、みずみずしくておいしい。私は生野菜をあまり食べないので(好きなんだけど畑でとれとれのしか好きでないので)セロリとトマトは貴重な生野菜源になっている。

やり始めると際限がなくなってきて、もっと材料を買いだしに行きたくなるのだが、待て待て冷蔵庫の中のものを食べてから、である。

それにしても安物のタッパーを買ったら5個のうち4個があっという間に割れてしまった。台所用品と文房具は安くもないし品質ももひとつのように思うがそういうのを買っているからかもしれない。タッパーはその後少し高いのを買ったらそれはまあまあ活躍している。

さて、食料は調った。発表までに一週間を切り、本当は原稿なんかとっくに完成して今頃は練習に励んでいるはずなのにどうしてこうなのだろう・・・
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by warabimochi57 | 2006-10-22 14:55 | Comments(0)

10ドル返せ

航空券を取るのにクレジットカードを使おうとしたら、なんでか知らん、拒否された。銀行に聞いてみたら、このカードは限度額がなくて、口座の残高が限度額になっているので、残高以上の買い物をしようとすると拒否されるという。

そこで私は別の銀行の口座からお金を下ろして南オーストラリア銀行のATMで入金した。ATMはぱっくりと500ドルを飲み込んだのでもう大丈夫と思ってカードを使おうとしたけどまた拒否される。

とりあえず仕方ないから今入れた500ドルを下ろして現金で買おうとしたらそれも拒否された。

なんで入金はできて引き出しはできないんだ!

仕方なくまた別の口座から下ろしてなんとか券は買ったのだが、このゴタゴタの間にチケットが10ドル値上がりしてしまった。使おうとした時にカードが使えていれば払わなくて済んだ10ドル。南オーストラリア銀行は私の10ドル返せ!

入金した時間が3時を過ぎていたので入金が翌日の扱いになってまだ下ろせなかったということかなあ。それにしてもdepositはできてwithdrawはできないというのはむかつく。

とどうでもいいことに果てしなく時間を使っていると今日も原稿の直しやなんかは全くできないままに一日が過ぎてしまうのだった。ううう・・・
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by warabimochi57 | 2006-10-19 20:35 | Comments(0)

ケイトとピーター

言語学科の4人の先生のうち、3人は名前がピーターなのでもう一人の先生はロブという名前をピーターに変えろと言われている。大学院生にもピーターという人がいて、そこで私達(私とタイ人の先輩)はピーターを区別するのに大きいピーター、小さいピーター、高いピーター、白いピーターと呼んでいる。うちの教授は小さいピーターである。

で、今日私はケイトというおばちゃん先生に面談で3時間も英語を絞られた。その3時間の面談が終わる頃、ケイトが言うにはピーター(うちの教授)にメールを出し、メールは嫌いだという噂もあるので手紙も出し、私のレポートについてのコメントを求めたのだが全く返事がない。一体彼はメールを読んでいないのかどうなのだ。私のレポートそのものは読んだのか、一体どうなっているのか、何かあったのか、ケイトがメールを欲しがっていたと伝えて、ということだった。

そこで私は、飼っているフォレットの面倒をみなきゃといってさっさと帰ろうとしている教授をつかまえて「あのーケイトがこんなん言うてたんですけど」と伝えた。教授いわく「ケイトに1日は24時間しかないと伝えておけ」

そんなんケイトも知ってますってば。私はケイトにメールを書いた。「教授は今までのところ、ちょっとお返事をする時間が見つけられなかったのでもうちょっと待ってくださいと言ってました」

私の邪推。この二人、もしかしてあんまし合わないのかもしれないな・・・
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by warabimochi57 | 2006-10-17 20:32 | Comments(1)

予行演習

危ないところだった。今日は指導教官二人の前で発表の練習をさせてもらうというヘビーなメニューがあったので、そのことで頭が一杯で英語の先生と別に約束があったことを完全に忘れていて、ほっといたら完全にすっぽかすところだった。

たまたま道で英語補習コースの友人に会って「ケイトと約束が」とか言い出してくれたので「ああっ!忘れてたよ!」と思い出すことができた。友人に会うことは会ってもたまたまそれを言い出してくれなかったら今頃私はすっぽかしたことにまだ気づいていなかっただろう。お陰でケイトとの面談は明日に延ばしてもらい、今日は教授&ロブ対策に集中することができた。

不思議なもので、私は未だにこの二人の指導教官との対話に一番不自由していてごく簡単な会話さえ言葉に詰まってばかりいるのに、なぜか専門的な言語学の会話だけは話がうまく進むのだった。

「日本語の例ばっか使ってないでトクピシンの例を出せ」と痛い所を突かれ、面白いから挿入しておいた他人の本の引用は「本題と関係ない」と冷たくコメントされた。しかしともかく、まだまだ山ほど直すところはあるにしても、全体の流れはまあこんな感じ、ぐらいまでたどり着くことができた。

問題は発表が30分かかることである。発表の時間は20分かまたは40分なのだ。この中途半端な時間をどうしよう。20分にカットするかもしくは40分に延ばすか、いずれにしてもまだしばらくは直しと格闘しなくてはならない。

まあでも今日は寝よう。すんごく疲れた・・・
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by warabimochi57 | 2006-10-16 19:31 | Comments(0)

謹製 さつき


by warabimochi57
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