モヤモヤのしわざ

田辺聖子の小説(「姥ざかり」ほか)に出てくるモヤモヤさんは、人間の意表をついては意地悪やなんやを仕掛けてくる神サンか仏さんかわからないけどモヤモヤした超越した存在である。

作家の氷室冴子さんが亡くなった。

全くの憶測なんですが
故人の書いたものから思うと病気にも死にも正面から対峙して、同情やら嘆きは必要としない人だったのではないかと考える。千葉敦子がそうだったように。私もそうありたいと願っているように。

小倉千加子と対談で氷室冴子は「私はこういう仕事にしては非常にきっちり貯金をしている。それは老人ホーム代だ」ということを言っていた。老人ホームどころかまだこれからという年齢で亡くなるとは誰も思わない、今の私ぐらいの年齢の時の対談だった。

ポスト田辺聖子(いや、田辺聖子はまだ生きてるけど)と勝手に思てたんやけどなあ。モヤモヤの奴、またやりおったな。最後にはみんな武器を捨ててモヤモヤには降参するしかないんやけど、なんで才能も前途もある人を先に呼び出すか、モヤモヤの奴め。
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Commented by Rei at 2008-06-11 20:59 x
図書館で田辺聖子「姥勝手」を借りてきました。のっけからモヤモヤさんが出てきました。モヤモヤさんって、結構重要な役どころの登場人物(?)なんですね。
今までのあれもこれも、こいつの仕業だったか、と納得。この神サンに負けないように踏ん張らなくっちゃね。
Commented by さつき at 2008-06-12 10:15 x
「姥勝手」はシリーズの最終巻で少し趣きがかわっています。無常観というかモヤモヤ観みたいのも前面に出ていますね。その前の「姥ざかり」「姥ときめき」「姥うかれ」はもう少し軽く楽しく作られていますのでそちらも是非どうぞ。
by warabimochi57 | 2008-06-07 18:25 | Comments(2)

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