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一応念のため

知人に「ミスユニバースに日本人が選ばれたね」と言われたので「ああ、あれ、私じゃないよ」というと、ほとんどしゃべったこともないその人に「知ってるよ」と冷たく言われた。「あ、知ってたの?いや一応念のため(just in case,)知らないんじゃないかと思ってさ」というとその人は無言であっちへ行ってしまった。いかん、これじゃまるでアユブだ。

学校へ行ったら久々に姿を見せたシミーがそのアユブにつかまっていた。私は学校にコーヒーのドリッパーを置いているので、そのコーヒーを淹れるのにシミーを誘って台所へ行った。アユブはコーヒーを飲まないから、シミーをコーヒーに誘うとアユブに聞かれたくない話があるときには便利である。

論文が捗ったでしょう、withoutアユブで、というとシミーはわかる?と笑っていたのだが、その辺りまでは笑い事だったのに、シミーが復活して嬉しいアユブがまたしても際限なくどうでもいい話をもちかけるのでシミーはだんだん本気で切れてきた。あんな怒った口調のシミーを見たことないようないくつかのやり取りの後、シミーはやっぱりここでは集中できんわ、みたいな感じで帰ってしまった。

アユブはさすがにちょっとしゅんとしていたのだが、私はシミーの路線転換、つまりフレンドリー路線から言うべきことをはっきり言う路線への転換を支持する。もし、アユブが私に対してそうであったように、あまり余計なことをシミーにも言わないようになれば、研究室は本来の機能を、つまり静謐な環境で勉強できるという必要最低限の機能を取り戻し、その最低限の機能を確保した上でなら、私たちだって雑談やら議論を楽しむのに吝かではないのだ。

静かに勉強する権利は勝ち取らなくてはならない。そして勝ち取ったら守らなくてはならない。闘いは続く。
by warabimochi57 | 2007-06-02 20:05

謹製 さつき


by warabimochi57