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山の街にママを訪ねる

昨日はパプアニューギニア人のおばさんを近郊の山の中腹の街に訪ねた。

車で迎えに来ていただいて山を上って行くとアデレードがこじんまりした地方都市だというのがよく見える。北京やらメルボルンから来た子が小さい街だと言っていたのも頷ける。

目の前を全身緑の鳥が横切っていった。「あっ、緑色!」というと「ああオウムね。よくいるよ。コアラも時々出てくるよ」とのこと。コアラもか!

山の小さな街の大きな家にママ(年配の女性への親しみを込めた敬称)は住んでいて、夫は既に亡くされているけれど近くに住む子供達のうちで20代前半ぐらいの女の子二人が、日本人がトクピシンを話すというのを面白がって会話の相手になってくれた。

ママは言語学者ではないが、長年日本のフィールド言語学の先生と一緒に言語の仕事をしているので日本通でもあり、私から見れば神様のようなラプン(年配)の先生たちとみんなお友達である。そして、今の指導教官とも知り合いなので私は決して悪いことができない。

簡単な会話を習い一晩泊まらせていただいて、ママは庭になっているレモンやら畑のねぎやら、日本食材店で買ってきたラーメンやらを一山持たせて送ってくれた。キアウ(卵)を入れるとおいしいよね、といって味噌までくれた。ねぎが欲しくなったらいつでも電話するんだよ、という言葉を添えて。

ママの厚意に報いられるような言語学者になれる日はくるのだろうか。とりあえずねぎはラーメンに入れてたべた。甘くて柔らかくておいしいねぎだった。
by warabimochi57 | 2006-08-19 20:40

謹製 さつき


by warabimochi57